間が開きましたが、早水神社の続きです。
-其の壱-にも書きましたが、早水神社の祭神は、応神天皇、諸方君牛諸井、髪長姫の三柱。このうち応神天皇、髪長姫は皇族に当たるわけで、(まぁ、諸方君も、髪長姫の父親ですので、皇族になるのかもしれませんが)そのためか、この神社の紋は天皇から下賜されたり、政権担当者が用いたりした桐紋ではなく、皇室で使われる菊の御紋(十六弁)が使われています。
拝殿の向拝柱(ごはいばしら)には、狛犬と、象の彫刻がありますが、見た感じではかなり新しいものだと思います。
社殿全体も、新しいもののようですが、年表を見ると「平成13年【2001】7月6日 早水神社拝殿改築完成 高野建設(株) 記念碑有り」と書かれています。
さて、参道から社殿までの右手には、たくさんの石碑や供養塔などがあります。
はじめに目に付くのは戦没者の慰霊塔。少し大きな神社に行くとよく目にします。慰霊碑には「慰霊碑建立を記念し従軍帰還者一同の名を刻み武運拙くして散華せられた戦友の冥福を祈り世界の恒久平和を祈念してこの碑を建つ」とあります。
慰霊塔を通り過ぎると、「花塚」があります。近くに池坊都城支部創立五十周年記念とあるので、華道の池坊が花を供養するために建立したと思われます。
他にも、拝殿改築記念碑などがあるのですが、目を引くのが社殿の右手にある馬頭観音。幟には、「早水馬頭観音」とありますが、石碑には「葉山神社」とあります。葉山=はやま=早馬でしょうか?馬頭観音ということを考えると関係ありそうな気がします。
年表には「昭和五十一年【1976】葉山神社【明治二十三年八月創立】を早水馬頭神社へ、早水天神社早水神社へ合祀」とあります。
ところで、早水神社拝殿の賽銭箱脇に置かれていた、早水神社に関する年表等が書かれている文書、自由に持ち帰れるA4裏表の印刷物ですが、実に細かく詳しく書かれています。資料として大変参考になります。
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