真夜中の訪問者

必死の思いで自宅まで帰り着き、その日はネットやテレビで新燃岳の情報収集をして就寝。

疲れも手伝って、あっという間に夢の中・・・だったのに、夜中に突然目が覚めた。

家の中で、ガタガタ音がするのだ。何事かと思ってよく聞いてみると、部屋のふすまや窓が音を立てている。

枕元においている携帯電話で確認すると2時過ぎだった。

ああ、新燃岳がまた噴火したな、と、すぐに思った。桜島の噴火の時も、まれにではあるが、同じような音を立てることがあった。桜島だと、ガタガタッと窓が鳴ってすぐ静かになる。

ところが、その晩は違った。

3時過ぎまで、なんと、1時間以上も音を立て続けたのである。

「空振」という言葉を知るのは、翌日のことであった。

ちなにみ、その夜警察には、この空振を泥棒と勘違いした人たちからの電話が相次いだそうである。

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